
横浜、青森と、彼女と一泊旅行を経験しました。
彼女は自分の意見をはっきり言います。
けれど不思議とぶつからない。長い間、一緒にいてもぶつからないのです。
きちんと会話になっているから、お互いに素直に受け入れられるのです。
「こうしよう」と決めたら、ささいなことは気にしない。あえて言葉にしない。
そして、私が脱いだスニーカーを、さりげなく揃えてくれる女性らしさも持ち合わせています。

彼女が行きたがった、私の生まれた場所
2日目は、私が生まれた場所へ行きました。
物理的に「ここで産み落とされた」と指させる場所です。
今は他人の手に渡り、家が建っています。
彼女は、その場所に行きたかったようです。
彼女のリクエストでした。
海から続く坂道。
私の生誕地からは、海が見えます。
「このあたりから、そりで滑って遊んだんだよ」
そう言うと、彼女は感激した様子でした。
雪深い北国の子どもの遊びは、そり。
あの頃の景色が、ふとよみがえります。
カモメの鳴き声に包まれた海辺
その後、カモメの繁殖地へ。
羽を休める群れ。子育て中の親鳥。
あちこちを歩き回る雛たち。
事前にレクチャーしておいた通り、糞攻撃を避けるために無料の傘を差しました。
「ミャア、ミャア」という鳴き声が、今も耳に残っています。
彼女はあまりの数に少したじろぎ、奥までは進めませんでした。
市場で味わった、青森の海の幸
昼は市場へ移動。
魚介を買い、ひとり500円で七輪焼きができます。
牡蠣、ホタテ、イカ、貝――。
海の恵みを、ゆっくり味わいました。
二時間利用できましたが、海産物は塩気も強く、一時間ほどで退散。
十分に満たされました。
帰りは新幹線――彼女が語った飛行機の怖さ
帰りは新幹線。
行きは、彼女にとって40年ぶりの飛行機でした。
どこか不安そうだったので、復路は陸路に。
この前のデートで聞いた時には、「飛行機は満喫した」と言っていましたが、
きっともう乗らないかもしれません。
空に浮かぶ感覚を想像すると、体が縮こまるのだそうです。
この旅行から時間がたって、彼女にあらためて聞いてみると、飛行機で何を怖いと感じていたのかが、もっとはっきり分かりました。
二度の旅行で分かった、ふたりの相性
確実に、気持ちは近づきました。
長時間一緒にいることで嫌な面が見えるのでは――
横浜デートのときに少し危惧していました。
でも実際は逆でした。
テンポが合う。
気が合う。
それを確認できた時間でした。
ラブホテルのデートは、会話も多く心のすり合わせもしますが、やはり中心はセックスです。
旅行は違う。
日中の観光が主で、セックスは夜のひととき。
一緒にいる時間の、ほんの一部です。
昨日もラブホテルで、ふたりで爆笑しました。
「本当は夜にすることを、昼間からやってるんだもんな」
ラブホデートも楽しい。
けれど旅行を経験すると、ラブホは次の旅までの“つなぎ”のようにも感じます。
次は、どこへ行こうか。

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