17年付き合って初めて知った、彼女が飛行機を嫌いな理由

※このブログでは、60代の私が、これまでの生き方・日常・身体・性などについて、正直な言葉で綴っています。

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昨年6月、彼女と二人で青森へ旅行しました。

青森は、私のふるさとです。

以前、彼女から、

「あなたのふるさとに行ってみたい」

と言われたことがありました。

そして、もう一つ。

「飛行機にも乗ってみたい」

とも言っていました。

それなら、

行きは飛行機。

帰りは新幹線。

そんな旅にしてみよう。

私は軽い気持ちで考えていました。

でも、この旅行で私は、

17年付き合ってきた彼女について、

初めて知ったことがありました。

彼女は、飛行機がとても苦手だったのです。

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待ち合わせの時から、何かおかしい

旅行当日。

彼女から、

「少し早く着いたから、ホームの椅子に座って待ってるね」

とメールが来ました。

ところが、私が待ち合わせ場所へ行ってみると、

椅子に彼女はいません。

「あれ?」

と思って探すと、

彼女はもう立って、

電車が来るのを待っていました。

座っていられなかったようです。

今思えば、

この時から緊張していたのでしょう。

でも私はまだ、

彼女がそこまで飛行機を怖がっているとは知りませんでした。

自分から、

「飛行機に乗ってみたい」

と言っていたくらいですから。

「あ、もう動いたよ」

空港へ着いても、

彼女はどこか落ち着きません。

私たちが乗ったのは、

左右2席ずつの、比較的小さな飛行機でした。

彼女には窓側に座ってもらいました。

やがて飛行機がゆっくり動き始めます。

まだ滑走路へ向かっているだけなのに、

彼女が言いました。

「あ、もう動いたよ」

「まだ、まだ」

私は笑いながら答えました。

飛んでもいないのに、

もう離陸すると思ったらしいのです。

今思い出しても、

少し可愛らしくて笑ってしまいます。

でも彼女は、本気で緊張していました。

私の手を握ってきたのです。

離陸した瞬間、手をギュッと握られた

そして、いよいよ離陸。

飛行機が加速し、

体が座席に押しつけられます。

機首が上がり、

地面から離れていく。

その瞬間、

彼女が私の手を、

ギュッ

と握りました。

声には出しませんでした。

でも、横を見ると、

明らかに緊張しています。

私はそこで初めて、

「あれ? 本当に怖いのかな」

と思いました。

ところが、飛び立ってしばらくすると、

彼女は窓の外をスマホでずっと撮影しています。

景色が珍しいのだろう。

私はそう思っていました。

あとになって聞くと、

そうではなかったそうです。

何かしていないと、怖さが紛れなかった。

だから動画を撮っていたのだそうです。

よりによって、その日はよく揺れた

しかも、この日の飛行機はよく揺れました。

天気は悪くありません。

それでも、飛行中にかなり揺れました。

機内では飲み物のサービスがありましたが、

その後、

「本日は揺れが予想されるため、使用済みのカップは回収に伺いません」

というようなアナウンスまでありました。

前の座席のポケットに入れておいてください、と。

飛行機に慣れている私でも、

「今日は結構揺れるな」

と思ったくらいです。

彼女にとっては、

なおさらだったでしょう。

彼女が怖かったのは「宙に浮いていること」

一時間ほどで、ようやく到着しました。

飛行機を降りると、

彼女はまずトイレへ。

そのあとタクシーで市街地へ向かいました。

ようやく少しホッとした様子です。

私は聞きました。

「どうだった?」

彼女は、

「うーん、ちょっと緊張したかな」

と答えました。

そして話を聞いて、

私は初めて彼女が何を怖がっていたのか分かりました。

飛行機がふわっと地面から浮く。

その時、

彼女の頭の中には、

空を飛んでいる飛行機そのものの姿が浮かぶそうです。

地面には何も接していない。

ただ空中に浮いている。

そう考えると、

「ここから落ちたら最後だよね」

と思ってしまう。

若い頃は平気だったそうです。

でも、30年ほど飛行機に乗っていなかった。

その間に、

いつの間にか怖くなっていたようです。

帰りの新幹線は、まったく違いました

帰りは新幹線でした。

乗ったのは「はやぶさ」でした。

すると彼女は、

飛行機とはまったく違う反応をしました。

長く伸びた先頭車両を見て、

「すごいね。格好いいね」

と嬉しそうです。

確かに、あの長い鼻先は独特です。

カモノハシのようにも見えます。

飛行機ではあれほど緊張していたのに、

新幹線では楽しそう。

その違いが、

なんだかおかしくて仕方ありませんでした。

飛行機そのものが嫌いなわけではない

面白いのは、

彼女は飛行機そのものが嫌いなわけではないことです。

以前、

飛んでいる飛行機の位置や行き先が分かるアプリを教えたことがあります。

空を飛んでいる飛行機にスマホを向けると、

どこから来て、

どこへ向かっている飛行機なのかが分かる。

そういうものは好きなのです。

旅系のYouTubeで、

海外へ向かう飛行機の動画を見るのも嫌いではありません。

どうやら、

飛行機を見るのは好き。

でも、

自分が乗るのは怖い。

ということのようです。

私には、少し残念なこともあります

実は私は、

いつか彼女と海外へ行ってみたいと思っていました。

韓国。

台湾。

もう少し足を延ばして東南アジア。

二人でそんな場所を歩けたら、

きっと楽しいだろうな。

そんなことを考えていました。

だから旅行のあと、

彼女に何度か聞いたことがあります。

「もう一回くらい、飛行機に乗ってみない?」

すると彼女は、

「国内にも、まだいろいろ見るところあるよね」

かなり嫌だったのでしょう(笑)。

無理に乗せるつもりはありません。

飛行機に乗らなくても、

二人で行ける場所はいくらでもあります。

彼女は車の運転が好きです

彼女は、車の運転が好きです。

そして、結構上手です。

普段のデートでも、

彼女が車で来ることがあります。

手作りの昼食を車に積んでくることもあります。

だから、

新幹線でどこかへ行き、

現地でレンタカーを借りて、

彼女に運転してもらう。

そんな旅行もいいかもしれません。

私は助手席。

彼女が運転。

ナビを見ながら、

「あっちじゃない?」

「こっちだよ」

などと言いながら走る。

それも、

私たちらしい旅なのかもしれません。

17年付き合っていても、知らないことがある

考えてみれば、

彼女とは17年付き合っています。

身体のことも知っています。

性格も分かっています。

好きな食べ物も、

嫌いなものも、

ずいぶん知っているつもりでした。

でも、

彼女が飛行機をこんなに怖がるとは知りませんでした。

17年も付き合っていて、

まだ知らないことがある。

それが少し不思議で、

少し面白い。

飛行機が動き始めただけで、

「あ、もう動いたよ」

と言った彼女。

離陸した瞬間、

私の手をギュッと握った彼女。

あの時のことを思い出すと、

今でも少し笑ってしまいます。

そして、

知らなかった彼女を、また一つ知った。

そんな気がします。

これからも、

二人で一緒にいる限り、

まだ知らない彼女が出てくるのかもしれません。

それもまた、

長く付き合う楽しさなのだと思っています。

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