
正直に言います。
男性の下着の話なんて、女性にとってはどうでもいい。
――たぶん、多くの人がそう思うでしょう。
でも、私にとっては毎日のことです。
きっかけは、彼女との何気ない会話でした。
彼女が、ふと聞いたのです。
「ねえ、男性のブリーフって、どうしてあんなに嫌われるんだろうね?」
その瞬間、私は少し言葉に詰まりました。
なぜなら――
私は67歳になった今も、ブリーフを履いているからです。
なぜ私はブリーフなのか
「そんなに嫌われているのかな」
そう思いながらも、どこかで「まあ、分からなくもない」と感じていました。
確かに、ブリーフには独特のイメージがあります。
子どもの頃に履いていた白い下着。
あるいは、年配の男性が履いている白いブリーフ。
「子どもっぽい感じがするのかもね」
彼女の言葉に、私も思わずうなずきました。
私だって、ずっとブリーフ一筋だったわけではありません。
ボクサーパンツも履きました。
トランクスも試しました。
見た目だけなら、そのほうが今風なのでしょう。
でも、どうにも落ち着かない。
歩いていても、座っていても、なんとなく頼りないのです。
結局、ブリーフに戻りました。
理由は、とても単純です。
収まりがいい。
それだけです。
キュッと収まっていると、安心する。
年齢を重ねた今は、その安定感がありがたいのです。
「歳を取ると、特にそうなんだよ」
私がそう言うと、彼女は別の角度から返してきました。
「でも白いブリーフって、汚れが目立つでしょ。清潔感を気にする人もいると思うよ」
なるほど。
それも一理あります。
ブリーフそのものが嫌われているというより、昔ながらの白いブリーフから連想されるイメージが、少し損をしているのかもしれません。
脱いだとき、どう思われる?
そこで私は考えました。
男性が下着を選ぶとき、履き心地だけで決めているのでしょうか。
本当はブリーフのほうが楽なのに、
「脱いだときに引かれたら嫌だな」
そんなことを考えて、ボクサーパンツを選んでいる男性もいるかもしれません。
見た目を取るか。
履き心地を取るか。
もっとも、毎日身につけるものなのですから、本来は自分が快適なのが一番です。
彼女は、男性の下着ならボクサーパンツのほうが好みのようです。
だからといって、
「ブリーフはやめたほうがいい」
とは言いません。
最後には、こんなことを言いました。
「ちゃんと清潔にしているなら、何でもいいんじゃない?」
その一言を聞いて、
それなら私は、このままでいいか。
と思いました。
67歳、今日もブリーフです
若い頃なら、もう少し人の目を気にしていたかもしれません。
格好よく見えるか。
女性にどう思われるか。
脱いだときに恥ずかしくないか。
でも67歳になった今は、それよりも自分の身体が楽であることのほうが大切になりました。
下着に正解なんてないのでしょう。
ボクサーパンツが快適な人もいる。
トランクスが好きな人もいる。
そして、私のようにブリーフが一番落ち着く人もいる。
清潔にする。
自分の身体に合ったものを選ぶ。
それで十分なのだと思います。
ブリーフは、私にとって「古い下着」ではありません。
今の私の身体に合っている下着です。
だから私は今日も、何の後ろめたさもなくブリーフを履いています。

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