コロボックルとフキの葉|梅雨になると思い出す子どもの頃

※このブログでは、60代の私が、これまでの生き方・日常・身体・性などについて、正直な言葉で綴っています。

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東京も梅雨に入りました。

今のところ、あの独特のジメジメした暑さはなく、比較的快適に過ごせています。

この時期になると、なぜか思い出すものがあります。

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コロボックルとフキの葉

子どもの頃、私は「コロボックル」の絵本を読みました。

北海道や東北に伝わる伝説の小人たち。

大きなフキの葉の下で雨宿りをする――そんな話だったと記憶しています。

私のふるさとの空き地にはフキが生えていました。

祖母が植えたものだったようで、ときどき

「フキを取ってきて」

と頼まれたものです。

取ってきたフキは茹でられ、食卓のおかずになりました。

けれど、フキを取るたびに私は少し気になっていました。

「こんなに取ったら、コロボックルが雨宿りする場所がなくなってしまうんじゃないか」

そんなことを本気で考えていたのです。

そのせいか、頼まれた数より少なめに取って帰った記憶があります。

雨の日の空想

大人になった今でも、ときどきフキの葉を見ると同じことを思います。

フキの下で雨宿りができたら気持ちいいだろうな、と。

何も考えず、ただ雨音を聞きながらぼんやり過ごす。

そんな時間があってもいい気がします。

子どもの頃は、コロボックルになったつもりで想像していました。

今は、自分がその葉の下で雨宿りをしてみたいと思うようになりました。

もしその場に持っていくものがあるとすれば、やはりビールでしょうか。

シトシトと降る雨。

濡れた草の香り。

遠くで聞こえる雨音。

その中でビールを飲みながら、ゆっくりと酔いに身を任せる。

現実のことを少しだけ忘れて、ただぼんやりする。

もしかすると、今でもどこかのフキの葉の下では、コロボックルたちが雨宿りをしているのかもしれません。

そんなことを思ってしまう自分が、少しうれしくなる梅雨の季節です。

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