霧の朝に聞こえた汽笛

※このブログでは、60代の私が、これまでの生き方・日常・身体・性などについて、正直な言葉で綴っています。

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汽笛というと、汽車の汽笛を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

でも、汽笛は船にもあります。

私が育ったのは、本州最北端の青森県です。

昨年、彼女の強い希望もあって、一緒に青森を旅しました。

青森には梅雨がないと言われています。

実際には梅雨入りするようですが、東京のような蒸し暑さとは少し違います。

この時期になると、朝方に濃い霧が立ち込めることがあります。

そんな朝、遠くから聞こえてくるのが船の汽笛です。

「ボーッ、ボーッ」

眠りの中にいる頭の奥で、その音がゆっくりと響きます。

幼い頃の私にとって、それはごく当たり前の朝の音でした。

けれど今思えば、故郷を象徴する音だったのかもしれません。

東京で暮らすようになって長い年月が過ぎました。

今では、あの音を耳にする機会もありません。

だからでしょうか。

ふとした瞬間に思うのです。

もう一度、霧に包まれた朝の中で、遠くから聞こえてくる汽笛を聞いてみたい。

あの音を聞けば、忘れていた何かを思い出せるような気がします。

そんな気持ちになるのは、歳を重ねたせいでしょうか。

それとも、ただ故郷が恋しくなっただけなのでしょうか。

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