私と彼女が好きな形は「四角」です

※このブログでは、60代の私が、これまでの生き方・日常・身体・性などについて、正直な言葉で綴っています。

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彼女が昼食を持ってきてくれるようになってから、私は何度も同じ光景を見ています。

彼女が持ってくるのは、四角い袋です。

その中には、彼女が作ってくれた昼食が入った四角いタッパー。

二つずつ、何段かに重ねて、きちんと収まっています。

上にはハンカチのようなものをかぶせてあります。

本当に、きっちり。

袋の形まで四角です。

私は、その袋が出てくると、なんとなくにっこりしてしまいます。

「今日も、きれいに入ってるな」

そんなことを思いながら。

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大雑把なのに、几帳面な彼女

彼女は、何でも細かく気にする人ではありません。

行動が唐突なこともあります。

どちらかといえば、大雑把なところもある。

ところが、妙にきっちりしているところがあります。

たとえば、私の靴。

私は脱いだら、そのままです。

でも彼女は、必ず揃えてくれます。

以前、私は言ったことがあります。

「いつも靴を揃えてくれて、ありがとう。優しいよね」

すると彼女は、

「優しさもあるけど、揃ってないと私が気持ち悪いの」

そんなことを言って笑っていました。

なるほど。

私のためだけではなかったようです(笑)。

でも、私はそんな彼女が好きです。

すじこの上下にも保冷剤

この前は、すじこを持ってきてくれました。

作ってから私たちが食べるまで、それほど長い時間ではありません。

それでも彼女は、タッパーの上下にきちんと保冷剤を入れていました。

食べ物が悪くならないように。

そんなところも彼女らしい。

食事の準備をして、二人で食べる。

少し話をする。

食べ終わると、彼女はさっと立ちます。

そして、自分が持ってきたタッパーを洗う。

さっと洗って、

さっと拭いて、

元の袋へ戻していく。

二つずつ、何段かに重ねて。

最後には、来たときと同じように、四角い袋の中へきっちり収まっています。

「ちゃんとしてるね」

私がそう言うと、また彼女は、

「こうしないと気持ち悪いの」

と言います。

「そういえば、四角い形が好きでしょ?」

ある日、そんな彼女を見ていて、ふと思いました。

「そういえば、四角い形って好きでしょ?」

彼女に聞いてみました。

「うん、好きよ」

やっぱり。

そこで私は、もう一つ聞きました。

「『男はつらいよ』の寅さんが持ってる、あの四角い鞄。あれも好きでしょ?」

彼女は、

「うん、好き」

と答えました。

思わず二人で笑ってしまいました。

巾着のように上がすぼまっているものではなく、角があって、かっちりしたもの。

彼女は、そういう形が好きなのです。

そして考えてみたら、

私も四角いものが好きです。

形だけではないのかもしれません

そう考えると、私たちは服装についても少し似ています。

私は普段、ラフな格好をすることもありますが、ワイシャツにスラックス、季節によってはその上にジャケットという格好が好きです。

彼女も、付き合いを再開した頃、私の服装を見て、

「ちゃんとしてるんだ」

と言ったことがあります。

彼女自身も、

「私も、ある程度ちゃんとしてないと嫌なの」

と言います。

もちろん、二人ともいつも几帳面というわけではありません。

でも、どこかに、

「きちんとしていたい」

という感覚がある。

四角いものが好きなのも、そんな感性と少し関係しているのでしょうか。

分かりません。

ただ、二人とも同じものを見て、

「こういうの、好き」

と思える。

それだけのことが、私は心地いいのです。

長く付き合うということ

17年付き合ってきたからといって、二人の考えが何もかも同じなわけではありません。

違うところはいくらでもあります。

それでも、

「そこ、分かる」

と思えるところが、あちこちにある。

大きな人生観だけではありません。

四角い形が好き。

きちんと収まっていると気持ちがいい。

ある程度ちゃんとした格好をしていたい。

そんな小さな感覚です。

恋愛というと、

価値観が合うとか、

人生観が同じだとか、

大きな言葉で語りたくなります。

でも、長く一緒にいて心地いいというのは、案外こういうところなのかもしれません。

彼女が四角い袋を開ける。

その中から、きちんと重なったタッパーが出てくる。

私はそれを見ながら、また少し笑います。

今日も四角だ。

そして、そんな四角が好きな彼女といる時間を、

私はやっぱり心地いいと思うのです。

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