
連休最後の祝日。
人生の中でも、いちばん気が重い一日です。
朝はまだ余裕があります。
でも、夕方になるにつれて、心に重しが乗ったように、どんよりしてくる。
そんな感覚、ありませんか。
月曜日が祝日だと、
「明日から4日頑張ればまた休み」
そんなふうに自分をなだめたりもします。
今の私にとって
今の私は、現役の第一線を退いています。
仕事のプレッシャーはなくなり、
以前ほど「かったるい」と感じることも減りました。
それでも――
連休最後の祝日は、やっぱり少し苦手です。
満室
以前、彼女とのデートで、
連休最後の祝日にホテルが満室だったことがありました。
いつも使っているホテルは2棟ありますが、
その日は、どちらも満室。
立ち尽くすしかありませんでした。
それまで平日のデートが多かったせいか、
「満室」という状況を経験したことがなかったのです。
案内ボードに「空き」の灯りが一つもない。
あのときの、あの妙な不安。
今でも覚えています。
「みんな考えることは同じだよね。
最後の祝日は、楽しみたいもんね」
それ以来、連休最終日は気を使います。
ホテルの多い場所を選んだり、
混みそうな時間をずらしたり。
それでも、幸いにして、どこかに入れて、
ふたりの時間を過ごしてきました。
ホテルという場所
ホテルは、不思議な場所です。
相談もできる。
くだらない話もできる。
風呂にも入れるし、ただ横になることもできる。
そして――
ふたりだけの時間を、誰にも邪魔されずに過ごせる。
いわば、プチ我が家です。
ある報道を見て
最近、ある報道を目にしました。
関東の女性市長が、部下の既婚男性と
複数回ラブホテルを利用していたという疑惑です。
本人は「打ち合わせや相談のため」と説明しているようですが、
3か月で10回以上という頻度。
どうしても、考えてしまいます。
嫌な相手とはラブホテルの空間には一緒にいない。
思わず相手に触れてしまう。
そして、男女の仲になる。
これは自然の摂理です。
私自身、道ならぬ恋をしてきた人間です。
だからこそ分かることもある。
分かってしまうこともある。
ホテルという場所が、
どれだけ“都合のいい空間”なのか。
境界線
ホテルの部屋の中は安全です。
外界から切り離され、
ふたりだけの世界になる。
でも一歩外に出れば、
そこはすぐに現実です。
誰かに見られた瞬間、
すべてが崩れる可能性もある。
その危うさも含めて――
あの場所は成り立っているのかもしれません。
ふと、思う
もし自分が同じ立場だったら。
想像してしまいます。
あの市長は、
連休最後の祝日、
満室のホテルの前で立ち尽くすこともあったのだろうか。
呆然としたことはあるのだろうか。
そんなことを、ふと考えてしまいました。

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