
男の私には、女性が感じている快感を、そのまま知ることはできません。
彼女が「気持ちいい」と言っても、それがどんな感覚なのか。
どのくらい気持ちいいのか。
私自身の身体で確かめることはできません。
だから私は、彼女と付き合い始めてからずっと、彼女の言葉や身体の反応を手がかりにしてきました。
呼吸が変わる。
身体に力が入る。
逆に、ふっと力が抜ける。
そして、ときには彼女自身に、
「そこ」
「もう少し……」
と教えてもらう。
そうやって17年。
今振り返ると、私たちは二人で少しずつ、「彼女の快感の地図」を描いてきたのかもしれません。
以前、彼女からこんなことを言われたことがあります。
「あなたは、私以上に私の体を知っているわね」
嬉しい言葉でした。
でも、本当はまだ知らないことの方が多いのだと思います。
最初から彼女の身体を分かっていたわけではない
若い頃の私は、女性をどうすれば気持ちよくできるのか、ほとんど分かっていませんでした。
セックスといえば、胸に触れ、挿入して、射精する。
そんな単純なものとして考えていたところがあります。
彼女とのセックスも、最初から今のようだったわけではありません。
付き合いが長くなるにつれて、
「ここはどうなんだろう」
「こうするとどう感じるんだろう」
と、彼女の反応を見るようになりました。
そして分かってきたのは、女性の身体は、私が思っていたよりずっと複雑だということでした。
クリトリスも、ただ触ればいいわけではなかった
女性の快感というと、まずクリトリスを思い浮かべる男性は多いと思います。
私もそうでした。
けれど彼女と重ねてきた時間の中で、場所さえ合っていればいいわけではないことが分かってきました。
触れ方。
強さ。
速さ。
そして、その日の彼女の状態。
同じように触れているつもりでも、反応が違うことがあります。
だから私は、「こうすれば女性は感じる」という正解を決めないようになりました。
答えを知っているのは、目の前にいる彼女の身体だからです。
Gスポットも、二人で探してきた
Gスポットについても、最初から分かっていたわけではありません。
知識として知っていても、実際の女性の身体は教科書の図とは違います。
彼女の反応を確かめながら探していく。
その積み重ねの中で、以前このブログにも書いた「Gスポットが開いた日」につながる変化がありました。

私には、それがとても印象に残っています。
17年付き合っているから、もう彼女の身体について新しく知ることなどない。
そんなことはありませんでした。
長く付き合っていても、身体は変わる。
そして、二人のセックスも変わっていくのだと思います。

道具を使って初めて分かったこともある
ウーマナイザーを使ったことも、彼女の身体を知る一つの経験になりました。
自分の指や舌とは違う刺激を与えることで、それまでとは違った反応を見ることができる。
それは面白い発見でした。
でも、使っていくうちに分かったこともあります。
道具が彼女を感じさせてくれるとしても、それだけで二人のセックスが決まるわけではないということです。
彼女から、
「だったら、あなたの方がいい」
と言われたことがありました。
あの言葉は今でも覚えています。
快感の強さだけでは測れないものが、二人の間にはあるのでしょう。

昨日の正解が、今日の正解とは限らない
彼女の身体を知ろうとしてきて、一番大切だと思うようになったのはこれです。
いつも同じではない。
ということ。
その日の体調も違います。
気持ちも違います。
触れられて心地いい場所も、微妙に変わります。
だから、「彼女はここが好きだから」と決めつけてしまうと、かえって彼女の身体を見なくなるのかもしれません。
知っているつもりにならない。
昨日までの地図だけを頼りにしない。
目の前にいる彼女の反応を、その都度感じ取る。
17年付き合ってきた今でも、それは変わりません。

「快感の地図」は完成しなくていい
彼女から、
「あなたは、私以上に私の体を知っているわね」
と言われた私ですが、本当にそうなのかは分かりません。
むしろ17年付き合ってきたからこそ、分からないことがあるのだと知りました。
身体は変わります。
感じ方も変わります。
二人の関係も変わっていきます。
だから、私たちの「快感の地図」に完成版はないのでしょう。
新しい反応を見つければ、そこに一本、道を書き足す。
以前とは違う反応があれば、また地図を書き直す。
そんなことを二人で繰り返していく。
私にとって彼女を感じさせることは、テクニックを披露することではありません。
「今日は、どう感じている?」
言葉だけではなく、彼女の身体にもそう問いかけながら触れていくこと。
それが17年かけて私が知った、彼女の「快感の地図」の歩き方なのだと思います。

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