
私たちが再会して、早いもので月日が流れました。
私は60代半ば、彼女は60代になったばかりです。
感性が似ているせいか、会話のキャッチボールが心地よく、ただ一緒にいるだけで心が癒されます。
しかし、私たちは男と女です。
身体の重なりは大切で、通じ合うことで身も心も満たされる。
それは紛れもない事実です。
再会してからは、より深く慈しみ合うために、愛し方にもいくつかの工夫を重ねてきました。
「縛り」が生む、新しい感覚
彼女は、どちらかといえば受け身の「M」の気質があります。
彼女のその部分を優しく刺激し、高めていくために、私なりに辿り着いた方法の一つが「緊縛」です。
といっても、縄やテープを使うような本格的なものではありません。
私たちが試したのは、タオルで手首を優しく縛るという方法です。
手の自由を奪われた状態で受ける愛撫は、彼女にとって劇的な効果がありました。
もどかしさに太ももに力が入る彼女を見ていると、その反応の強さが手に取るように伝わってきます。
「命令」と「じらし」の試行錯誤
いわゆる主従関係のような「命令」は、私の性分には合いませんでした。
極端な言葉を投げかけるよりも、今の私たちにはもっと適した形がある。
そうして行き着いたのが「じらし」です。
スローセックスの考え方を取り入れ、肌に触れるか触れないかの繊細なタッチで、全身をゆっくりと時間をかけて愛撫していきます。
顔から首筋、腕、背中、そして太ももへ。
ポイントは、胸や一番敏感な場所を最後まで直接触れずに残しておくことです。
指先と舌でじっくりと熱を高めていき、ようやく核心に辿り着く頃には、彼女はすっかり準備が整っています。
一時間の贅沢な時間
気づけば一時間以上が経っていることも珍しくありません。
彼女に聞くと、
「ちっとも長く感じない。こんなところでも感じるんだって驚いた。究極のじらしだね」
と微笑んでくれます。
私たちはその時の気分で、これらの方法を組み合わせて愛し合っています。
時には、彼女からリクエストされることもあります。
すべてのベースは心の繋がり
けれど、すべてのベースにあるのは「心の繋がり」です。
心が通わない営みは、どこまでいっても不毛なもの。
お互いの気持ちを確かめ合うセックスは、二人の距離をさらに縮めてくれます。
私がスローセックスを学んだ本

実践イラスト版 スローセックス 完全マニュアル (講談社+α文庫)
アダム徳永
講談社
2013-06-07

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