
彼女とメールで、こんな話をしました。
「今度、ゆっくりマッサージしてみたいんだ」
彼女にうつ伏せになってもらい、背中から腰、太ももへ。
ベビーパウダーを使えば、汗ばんだ肌でもサラサラして、手が気持ちよく滑るのではないか。
そんなことを想像していました。
ただのマッサージで終わるつもりはありません。
背中から腰へ。
腰からお尻へ。
そして、少しずつ際どいところへ。
彼女がだんだん気持ちよくなって、声を上げ始める。
そんなことまで想像していたので、私はメールに、
「ちょっとエロいけどね」
と書きました。
すると彼女から返ってきたのは、
「え? それってエロなの?」
という言葉でした。
一瞬、
「え? エロじゃないの?」
と思いました。
でも、よく考えてみたら、彼女の言う通りなのかもしれません。
私たちは、もっと先まで知っている
私と彼女は、長く付き合っています。
お互いの身体は、もう十分すぎるほど知っています。
裸も見ています。
触れています。
舐めています。
抱き合います。
もちろん、セックスもします。
そう考えると、
背中や腰、お尻、脚をゆっくりマッサージする。
そこから少しずつ際どいところへ触れていく。
そんなことは、私たち二人にとっては、それほど特別な「エロ」ではないのかもしれません。
むしろ、
ただ触れてもらうことそのものが、心地よい。
そんな行為なのだと思いました。
一般的な「エロ」と、二人の中の感覚
世間では、少し肌が見えただけでも「エロい」と言います。
ミニスカートから太ももが見えた。
脇が見えた。
汗ばんだ肌が見えた。
そういうものに、性的なものを感じることもあるでしょう。
でも、それはあくまで、外から見た時の感覚なのかもしれません。
好きな者同士で、
すでに身体を許し合い、
もっと深いところまで触れ合っている二人にとっては、
肌に触れることは、必ずしも「エロいこと」ではない。
もっと自然で、
もっと穏やかで、
もっと安心できるものなのだと思います。
触れることそのものが、言葉になる
私は彼女の身体に触れたいと思います。
もちろん性的な意味もあります。
でも、それだけではありません。
背中をゆっくり撫でる。
肩をほぐす。
腰を揉む。
脚をさする。
彼女が気持ちよさそうに目を閉じる。
そのうち寝息を立てるかもしれません。
それは、セックスとは少し違う。
でも、二人の親密さという意味では、同じ場所につながっている気がします。
言葉で、
「好きだよ」
「愛してるよ」
と言うのと同じように、
触れることそのものが、
気持ちを伝える方法になる。
長く付き合ってきたからこそ、
そういう感覚になったのかもしれません。

「ベビーパウダー、持ってるの?」
私は彼女に、
「オイルは肌に合う合わないがあるから、ベビーパウダーがいいかな」
とメールしました。
すると彼女から、
「ベビーパウダーでかぶれたことはないよ」
と返ってきました。
そして少しして、
「でも、ベビーパウダー持ってるの?」
と。
なんとなく、その一言が、
「じゃあ、やってみる?」
と言っているようにも見えました。
本当にそういう意味だったのかは分かりません。
でも、少なくとも嫌そうではありません。
私はそれが少しうれしかった。
エロではなく、安心なのかもしれない
最初、私は、
「ちょっとエロい話だけど」
と思っていました。
でも彼女から、
「それってエロなの?」
と言われて、考え直しました。
私たちは、もっとずっと深いことをしてきました。
それなのに、
背中をゆっくり撫でることを、
私はなぜ「エロい」と思ったのだろう。
たぶん、
身体に触れることを、
どこかでまだ「性的なこと」として切り分けていたのだと思います。
でも二人にとっては、
それはもっと自然なことなのかもしれません。
エロではなく、
安心。
快感だけではなく、
親密さ。
相手を感じさせることだけではなく、
相手に触れていたいという気持ち。

そんな行為なのかもしれません。
長く付き合ってきた今、
改めてそんなことに気づきました。
彼女の、
「え? それってエロなの?」
という一言で。

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