思い出をめぐる約束

※このブログでは、60代の私が、これまでの生き方・日常・身体・性などについて、正直な言葉で綴っています。

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思えば、彼女と初めて会ってから、もう17年になります。

初デートというより、お互いがどんな人なのか知りたくて会った日でした。

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母の介護が結んでくれた縁

彼女と知り合ったのは、とあるメル友サイトでした。

きっかけは、私が母の介護について掲示板に投稿したことです。

その投稿に彼女が返信をくれました。

メールで何度もやり取りを重ねる中で、彼女は熱心に介護認定を勧めてくれました。

その助言のおかげで、母は無事に介護認定を受けることができ、その後さまざまな介護サービスを利用できるようになりました。

私の介護の負担は一気に軽くなりました。

その感謝を、どうしても直接伝えたかったのです。

初めて会った日

待ち合わせは、大きなホテルのロビーでした。

ホテル内のレストランで昼食を取りながら話をしました。

何度もメールを重ねていたせいか、不思議と「初めて会った」という感覚はありませんでした。

介護認定のお礼から始まり、仕事のこと、日常生活のこと。

話は尽きることなく、気が付けば時間があっという間に過ぎていました。

東京タワーの約束

初めて会ってみて、ふたりとも好印象でした。

「またお会いしていただけますか」

後日、東京タワーで会いました。

今思えば、この日が本当の意味での初デートだったのかもしれません。

たまたま立ち寄った東京タワーのふもとの神社では、紅白の梅が美しく咲いていました。

その景色を見ながら、

「また来ましょうね」

そんな約束を交わしました。

けれど、その約束は17年経った今も、まだ果たせていません。

少しずつ恋へ

その後は、都内の大きな公園で何度も会いました。

大きな樹々に囲まれ、きれいに刈られた芝生と青い空を眺めながら、ベンチに座って話をしました。

仕事のこと。

家庭のこと。

将来のこと。

思いつくまま話していると、いつも帰る時間になっていました。

そうした時間を重ねるうちに、お互いの気持ちは少しずつ変わっていきました。

当時、私たちはともに既婚でした。

世間でいうダブル不倫です。

「こんな気持ちを持っていいのだろうか。」

そんな葛藤がありました。

それでも、人の感情は簡単にはごまかせません。

当時の私たちは、それぞれ家庭生活に大きな悩みを抱えていました。

配偶者との意思疎通。

埋められない感性の違い。

その心の隙間を、お互いが少しずつ埋め合っていたのかもしれません。

思い出を巡る日まで

やがて私たちは、心だけでなく体も重ねる関係になりました。

私から気持ちを伝え、彼女は静かに受け入れてくれました。

初めての場所は、彼女に任せました。

当時の細かなことは、あまり覚えていません。

でも、緊張からなのか、彼女が過呼吸になったこと、

そして、初めてなのに妙に呼吸やリズムが合っていたこと、

ふたりとも激しく果てて、しばらく動けなかったこと。

このことは鮮明に覚えています。

あれから17年。

私たちは数え切れないほどの場所を訪れ、多くの時間を共有してきました。

その一つひとつが、かけがえのない思い出です。

今、彼女は離婚しています。

私はまだ既婚ですが、今後について考え、配偶者とも話し合いを続けています。

最近、彼女とこんな話をしました。

「いつか、二人の思い出の場所を、もう一度巡ってみようね。」

17年前に交わした約束。

そして、新しく交わした約束。

そんな約束ができるほど、私たちの歴史ができたことに感激しています。

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