
何度もいただいた質問です。
「なぜ、別れないのですか?」
「先が見えないなら、終わりにした方がいいのではありませんか?」
この質問は、批判というよりも、純粋な疑問としていただくことが少なくありません。
実は、私自身も何度となく自分に問いかけてきた質問でもあります。
15年以上の間、なぜ私たちは別れなかったのでしょうか。
何度も「もう終わりにしよう」と思いました
けんかをしたこともありました。
価値観の違いに戸惑ったこともありました。
会えない時間がつらくて、「もうやめた方がいい」と思ったこともありました。
「この関係に未来はあるのだろうか」と悩んだこともあります。
別れを考えたことがないわけではありません。
むしろ、何度も考えてきました。
別れた方が楽だと思ったこともあります
もし彼女と別れたら、罪悪感から解放されるかもしれません。
将来への不安もなくなるかもしれません。
会えない寂しさに苦しむこともなくなるでしょう。
頭では分かっていました。
「別れることが正しいのかもしれない。」
そう思ったことも、一度や二度ではありません。
それでも、別れられませんでした
それでも、私は別れるという選択をしませんでした。
心が揺らいだまま彼女と会っても、他愛もない話ができます。
くだらないことで笑い合えます。
弱い自分を見せることができます。
そして、沈黙の時間さえ苦になりません。
恋愛のときめきだけではありません。
気づけば彼女は、
戦友であり、
恋人であり、
親友であり、
人生の伴走者のような存在になっていました。
「好き」だけでは続きません
15年以上も続く関係は、情熱だけでは成り立ちません。
若い頃の勢いだけでもありません。
相手の体調を気遣うこと。
家族の事情を理解すること。
会えない時間を受け入れること。
相手の人生を尊重すること。
そうした積み重ねの中で、
「好きです」という気持ちは、
「この人に穏やかに過ごしてほしい」
という願いへと変わっていったように思います。
一緒になれないなら、意味はないのでしょうか
「結婚できないなら別れるべきです。」
「将来がないなら時間の無駄ではありませんか。」
そう考える方もいらっしゃるでしょう。
その考え方も理解できます。
でも、私は思うのです。
人との関係の価値は、結果だけで決まるものではないのではないかと。
一緒に過ごした時間。
支え合った日々。
救われた言葉。
それらに意味がなかったとは思えません。
それでも、もし聞かれたなら
「なぜ、別れないのですか?」
そう聞かれたら、私はこう答えると思います。
「別れた方が楽だと思ったことは、何度もありました。
それでも、この人がいない人生を想像すると、それ以上に寂しかったのです。」
この人と出会えてよかった
もちろん、これが正しい答えだとは思っていません。
「だったら離婚して一緒になればいい。」
そう思われる方もいらっしゃるでしょう。
実際には、現実はそれほど簡単ではありません。
家族のこと。
生活のこと。
老後のこと。
年齢を重ねるほど、人は簡単に人生を組み替えられなくなります。
それでも、
人は理屈だけでは生きていけないのだと思います。
だからこそ、私たちは15年以上、迷いながらも歩いてきました。
その道が正しかったのかどうかは、今でも分かりません。
それでも、
「この人と出会えてよかった。」
その気持ちだけは、15年経った今も変わらずに残っているのです。

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