
私が女性の身体の仕組みに興味を持ち、調べ始めたのは、10年ほど前のことです。
きっかけはシンプルでした。
彼女に、もっと感じてほしい。
その思いから、Gスポットというものに興味を持ったのです。
変わる前の私たち
それまでは、キスから始まり、胸に触れ、そして挿入へ。
今振り返れば、どこか一直線で、
淡泊な愛し方だったと思います。
彼女も私も若く、
勢いのままに求め合っていました。
当時は、それがいちばんだと信じていたのです。
静かな変化
やがて時間が流れ、
ふたりとも50代を迎えました。
自然と、交わり方も変わってきます。
激しさよりも、確かめるような時間。
その中で私は、
「どうすれば彼女はもっと感じるのか」
「なぜ感じるのか」
そんなことを考えるようになりました。
手探りのはじまり
そのとき指針にしたのが、
スローセックスという考え方でした。
そこには、これまでとは違う視点がありました。
セックスは射精が目的ではない。
結果ではなく過程であること。
相手の身体を知り、
反応を確かめながら進めていくこと。
私は少しずつ、
触れ方や順序を変えていきました。
私は彼女と一緒に、Gスポットで絶頂を迎えるということを体験することができました。
はじめての感覚
最初からうまくいったわけではありません。
むしろ、手探りの連続でした。
彼女の反応を見ながら、
ゆっくりと確かめていく。
ある日、彼女がぽつりとつぶやきました。
「なんか…変」
それは違和感ではなく、
今までにない感覚だったのだと思います。
「感じるけど、イケない…。いじわる」
そんなもどかしさを、何度も繰り返しました。
その瞬間
そして、ある日。
「あぁ…」
突然、彼女が背中を反らせました。
突然訪れた感覚に、
少し戸惑っている様子でした。
「大丈夫、大丈夫…」
自分に言い聞かせるように、
ゆっくりと呼吸を整えていたのを覚えています。
その瞬間を境に、
彼女の中で何かが変わりました。
変わったもの
それ以降、彼女の感じ方は明らかに変わりました。
深くつながらなくても、
満たされる感覚に届くようになった。
それでも最後は、
私を求めてきます。
ふたりがひとつになることで、
心までつながる感覚があるのだと思います。
私はそんな彼女を、
以前よりもずっと愛おしく感じるようになりました。
ひとつになったまま、
そっと髪に触れると、
彼女は小さく、
やわらかく微笑みます。
その表情を見ていると、
この時間は、
ふたりで作ってきたものなのだと、
静かに実感するのです。

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