彼女と別れた夜、ふたりの「デート反省会」が始まる

※このブログでは、60代の私が、これまでの生き方・日常・身体・性などについて、正直な言葉で綴っています。

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彼女とのデートが終わります。

駐車場で彼女を見送り、車が左折して見えなくなるまで、私はその場に立っています。

それから私は駅へ。

彼女は車で自宅へ。

これで今日のデートも終わり――。

普通なら、そうなのでしょう。

でも、私たちの場合は少し違います。

家に帰ってから、もう一度デートが始まります。

その日の夜に交わす、メールです。

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今日も楽しかったね

家に帰ると、その日のデートをメールで振り返ります。

「今日はありがとう」

「楽しかったね」

「お昼、おいしかったね」

そんな何でもない言葉から始まります。

ハニートーストを食べた日には、

「あのトースト、驚いちゃったね」

一斤そのまま出てきたハニートーストを前にして、二人で驚いたことを、家に帰ってからもう一度笑います。

ほんの数時間前まで一緒にいたのに。

メールを読みながらその日の出来事を思い返していると、もう一度彼女とデートをしているような気持ちになります。

ときには「営み反省会」

もちろん、食事や街歩きの話だけではありません。

二人きりで過ごした日の夜です。

ホテルでのことが話題になることもあります。

彼女から、

「今日はすごく感じた」

そんなメールが来ることもあります。

私から、

「気が付いたら濡れてたね」

と返すこともあります。

こうなると、もはやデートの感想というより、

「営み反省会」

です。

あのときはどうだった。

今日はいつもと少し違った。

そんなことをメールで話します。

不思議なものです。

数時間前には裸で一緒にいた二人なのに、家に帰って文字にすると、また違った話ができます。

「今日は愛してる、いただきました(笑)」

ある日のことです。

二人で過ごしているとき、私は彼女に、

「愛してる」

とつぶやきました。

意識して言ったというより、自然に口から出た言葉だったと思います。

そして、その日の夜。

彼女から届いたメールを読んでいると、こんな一文がありました。

「今日は愛してる、いただきました(笑)」

思わず笑ってしまいました。

ちゃんと聞いていたんですね。

でも、少しうれしかった。

「愛してる」と言った私。

それを真正面から「うれしかった」とは言わず、

「いただきました(笑)」

と返してくる彼女。

こんなところにも、長く付き合ってきた私たちらしさがあるような気がします。

17年たっても「愛してる」

そして、デートの感想を一通り話したあと。

私たちのメールには、よく同じ言葉が入ります。

「愛してる」

私からだけではありません。

彼女からも届きます。

長く付き合っているのだから、もう言葉にしなくても分かる。

そんな考え方もあるでしょう。

でも私は、分かっていることと、言葉にすることは少し違うように思います。

好きだから「好き」と言う。

愛しているから「愛してる」と伝える。

それでいいのではないでしょうか。

この年齢になっても、女性から届いた「愛してる」という文字を見るとうれしいものです。

そして私も、

「愛してるよ」

と返します。

私たちのデートが本当に終わるとき

食べたもの。

歩いた場所。

二人で笑ったこと。

ホテルで過ごした時間。

ときには、ちょっと恥ずかしい「営み反省会」。

そんな一日を、二人でもう一度振り返ります。

デートは、彼女の車が見えなくなったところで終わるのではありません。

それぞれの家へ帰り、

スマートフォンの小さな画面を通して、もう一度二人になる。

そして最後に、

「愛してる」

「愛してるよ」

その言葉を交わしてメールを閉じる。

そこでようやく、

私たちの一日のデートは、本当に終わります。

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