欲情を知った夜

※このブログでは、60代の私が、これまでの生き方・日常・身体・性などについて、正直な言葉で綴っています。

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今でこそ、
彼女と穏やかで安定した関係を築いていますが、

思春期を迎えた頃の私は、
突然あふれ出した欲情を、
まるで持て余していました。

あれは、
人生で初めて知る、
自分の意思では止められない衝動でした。

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何これ!?

子どもの頃から私は、
寝る前になると、
無意識に自分の性器を触る癖がありました。

男の子にはよくあることらしいですが、
当時はそんな知識もありません。

中学生になると、
体は急に変わり始めます。

陰毛が生え、
友だち同士で
「生えた」「まだだ」
と騒いでいた頃です。

ある夜、
いつものように触っていると、
今までとは違う感覚に戸惑いました。

熱を持つような膨張。

お腹の底から込み上げてくる、
妙に気持ちいい感覚。

私は訳も分からないまま、
触り続けていました。

すると突然、
自分の体が勝手に跳ねるように震え始めたのです。

「えっ!?」

自分の体なのに、
自分のものではないような感覚でした。

止めようとしても止まらない。

その瞬間、
何が起きたのか、
まったく理解できませんでした。

精液が出ていたのかどうかさえ、
正直、覚えていません。

ただ、
すべてが終わった後、

強い快感と、
何か悪いことをしてしまったような罪悪感だけが、
身体に残っていました。

翌日も、その翌日も

けれど私は、
翌日も、
その翌日も、
同じことを繰り返しました。

怖さよりも、
快感のほうが勝っていたのです。

やがて私は、
白い液体が大量に出ることに気づきます。

その現象が「射精」だと知ったのは、
もう少し後になってからでした。

今にして思えば、
心はまだ子どもなのに、
体だけが先に大人へ向かっていたのでしょう。

自分自身をどう扱えばいいのか分からず、
ただ、
流れに身を任せるしかありませんでした。

本来の使い方

初めて女性と結ばれたのは、
大学生になってからです。

そこで私は、
性欲というものが、
単なる快楽ではないことを知りました。

男と女が、
体だけではなく、
心まで近づいていく感覚。

触れ合いひとつで、
安心したり、
傷ついたり、
満たされたりすること。

それを理解するまでには、
随分と遠回りをした気がします。

彼女との付き合いも、
気づけば16年になりました。

思春期の頃、
自分でも持て余していた衝動。

あれはきっと、
大人の世界へ入っていくための、
最初の扉だったのでしょう。

今になって、
そんなことを考えています。

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