
彼女が、リュックの中から半透明のプラスチックボトルを取り出しました。
「これ、分かる?」
新しい潤滑剤かなと思っていると、彼女が待ちきれずに答えます。
「膣ケアのオイル。
全身に塗ってるの」
私はボトルを受け取り、手の甲に少し垂らしてみました。
オイルだけあって粘り気を感じます。
手の甲全体に広げて、香りを嗅いでみました。
サラダオイルに近い香りがします。
アロマの香りを想像していた私は少し拍子抜けしましたが、無香料なのだと思います。
「どのくらいの頻度で使ってるの?」
「毎日、体を洗った後に塗ってマッサージしてるよ」
膣ケアを始めて一か月くらい経ちます。
優しく包み込む
キスから始まった愛撫は、彼女の股間の一粒の真珠(クリトリス)に到達しています。
股間の付け根の真珠を舐めあげると、彼女のシーツをつかむ手に力が入ります。
「ハァ、ハァ、ハァ…」
彼女の息は徐々に激しくなります。
彼女の感じている様子を見ていると、私も我慢できなくなってきます。
「入れるよ」
彼女は「分かった」とうなずきます。
枕元に置いてある潤滑剤を手に取り、彼女の秘所に塗ります。
そして、彼女の秘所全体にいきわたるように、人差し指で膣の中を撫でていきます。
今までの愛撫で、合体の準備ができている彼女の声が上がります。
「ああ~っ」
私は、彼女の脚をVの字に開いて、彼女の頭の両側に手を置き、体を彼女の上に乗せていきます。
そして、左手で体を支え、右手に自らを添えて、ゆっくりと彼女に入っていきます。
「ヌルッ」
いつもなら様子を見ながら何回かに分けて押し入りますが、この日は私を吸い込んでいるかのように、一度にゆっくりと入っていきました。
「全部入ったよ」
「うん、分かるよ」
彼女の顔を見ると、半分笑っているかのような優しい顔。
有名な菩薩像のように微笑みを浮かべています。
アルカイックスマイル。菩薩のように優しい顔です。
そして、ひとつになった彼女は、私をやさしく包み込んでくれています。
優しく優しく、私の形になってまとわりついてきます。
身体に芯が通ったみたい
ふたりとも大満足して、帰る時間が近づいてきました。
お互いに汗でびしょ濡れです。
「最初にシャワーを浴びてきていいよ」
私が言うと、彼女はシャワーへ向かいます。
彼女がシャワーを浴びている最中、私はさっきまで夢中だった営みのことを考えていました。
その日の彼女はヌルヌルでした。
私は感じすぎて、何度も声を発してしまうほどでした。
「気持ちいい」
きっと膣トレのおかげかな。
そう思いを巡らせていると、彼女がシャワーから出てきました。
「今日は相当、潤っていたね」
私が告げると、彼女は言います。
「そうなの。
今日はスムーズに入ったわよね。
ほんと、あなたの動きもスムーズだった」
「感じていたんじゃなくて、ずっと、俺の出入りがスムーズだって思ってたんだ」という私のジャブ攻撃は気にせずに、彼女は続けます。
「立っていても身体に芯が通った感じがするの。
歩くのも今までと違うよ。
足がスムーズに動く感じ」
歩行も、よりスムーズに感じるようです。
そして、加齢のせいかメニエール病に近い症状が出ていましたが、ほぼ症状はなくなったとのこと。
生物の究極の目的は、子孫繁栄です。
関係している臓器は、女性は子宮と膣、男は前立腺と睾丸、サオ。
すべての臓器は無くてはならないものですが、
女性は体の中心にある膣などをメンテナンスすることによって、ホルモンバランスも整って全身の健康にも良い影響があるのかもしれません。
「今度はあなたの睾丸をマッサージしてあげるからね」
彼女は嬉しそうにニッコリ笑います。
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