恵の離婚
長々と話してきた恵との恋。
話を少し早めましょう。
出会った時は、世にいうW不倫。
途中で、恵は離婚しました。
恵は離婚して独身になりました。
その結果、既婚者同士の恋のバランスが崩れました。
このへんから関係性に変化が生まれ、お互いの想いに隔たりが出始めました。
恵は私との結婚生活を望み始め、私は現在の関係を維持しようとしました。
そんな関係が続きました。
何度か関係を保とうとして、連絡を切ったり、また始めたり。
その繰り返しでした。
でも、ある日、ピンと張った糸が切れるように、とうとう途切れてしました。
破綻のとき
忘れもしない。
春の暖かい日。
恵からメールが入りました。
私は、多摩川土手を自転車で走っていました。
ブルブルブル…
携帯の着信バイブが震えます。
メールには、こう綴ってありました。
「もう私から連絡することはありません。
これが最後のメールです。」
私は予期していたものの、少し戸惑いながら返信します。
「さよならは言いません。
嫌いになって、お別れするわけではないよ。
これからお互いに前向きにいこう。」

それでも恋は恋
それから何度かメールを送ろうかと思いました。
「でもこれが別れるというなんだ」と何度も自分を押しとどめました。
恵は以前、こんなことを言っていました。
「私はこの付き合いがどんな付き合いでも後悔はしない。
納得して始めた恋だから。」
このことを思い出すたびに、松山千春の「恋」のフレーズを思い出します。
それでも恋は恋…。
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