
私は現在、67歳です。
こんな私にも、確かに青春がありました。
もっとも、当時はそれを「青春」だなどと意識していたわけではありません。
小学校、中学校、高校と、決められた路線を疑うこともなく、ただ前へ進んでいた。
今振り返れば、そんな日々でした。
気がつけば、女の子が気になりはじめ、恋もしていました。
けれど、その恋は今のように表立って語られるものではなく、
胸の奥にそっと仕舞い込む、奥ゆかしく、どこか苦しいものでした。
俺たちの旅
1月9日、映画「50年目の俺たちの旅」を観てきました。
17歳の頃に観て、強く心を揺さぶられた作品です。
けれど今回、あらためてスクリーンに向かってみると、
主演の中村雅俊さんは、私よりも10歳近く年上。
映画の結末と感受性のズレに多少の違和感を感じました。
とはいえ、作品に登場する俳優たちも、当時から50年という歳月を重ねています。
20歳そこそこの若者だった彼らは、今や70歳を超えています。
岡田奈々さんは、私と同い年。
女優という職業のせいでしょうか、年齢を感じさせる部分はごくわずかでした。
統計的に見ても、この年齢まで生きていること自体、決して当たり前ではありません。
そう思うと、スクリーンの向こうと、こちら側の時間が静かに重なっていくようでした。
俺の旅
こうしてこの文章を書きながら、
主題歌が、自然と頭の中を巡っています。
夢の坂道は 木の葉模様の石畳
まばゆく白い 長い壁
足跡も影も 残さないで
たどりつけない 山の中へ
続いているものなのです
「俺たちの旅」とは、いったい誰の旅なのでしょうか。
突き詰めれば、それは「俺の旅」。
誰かと共有しているようでいて、
実は一人ひとりが歩いている、かけがえのない旅なのだと思います。
すでに人生の目標に辿り着いた人もいるでしょう。
一区切りをつけた人もいるかもしれません。
けれど、私自身のことを言えば――
この旅は、まだ道半ばです。
私の旅は、これからも続いていきます。


コメント