秘め事ではなく、分かち合うこと

日本語では、セックスのことを「秘め事」と表現することがあります。
確かに、どこか奥ゆかしくて、日本人らしい言葉だと思います。

でも、私自身はこう感じています。

ふたりの関係の中で、秘めてしまってはいけないこともあるのではないか、と。

とくに、気持ちのこと。

不満や違和感、あるいは「こうしてほしいな」という小さな希望を、飲み込んだままにしてしまうと、セックスは少しずつズレていきます。

男は分かっていない

男は、案外分かっていません。

女性が何を感じ、何に戸惑い、何を望んでいるのか。

黙っていられると、「今のでよかったのかな?」と迷うばかりです。

もちろん、伝え方は大切です。

思ったことをそのままぶつければいい、という事ではありません。

やわらかく、相手を思いやる言葉で伝えることを工夫すればよいのです。


彼女との、あるやりとり

彼女と付き合い始めた頃のことです。

「嫌じゃないんだけどね……もう少し、ゆっくりでもいいかも」

自分では気遣っているつもりでも、無意識に急いでいたのかもしれません。

それ以来、私は彼女の表情や呼吸を、より丁寧に見るようになりました。

すると不思議なことに、彼女のほうからも、

「それ、好き」
「今の感じ、いいわ」

と、少しずつ言葉が増えていったのです。

言葉が増えると、安心感が生まれます。

安心すると、身体も正直になります。

この循環ができてから、ふたりの時間は、ぐっと豊かで充実してきました。


セックスは、ふたりで探すもの

付き合い始めのカップルほど、
「こうしなきゃいけない」
「うまくやらなきゃいけない」
と、力が入りがちです。

でも、私は思います。
セックスに“完成形”はありません。

むしろ、
「今日はどんな時間になるかな」
「これ、どう感じる?」
と、確かめ合いながら進むもの。

彼女と話していると、セックスは少し遊園地に似ているな、と感じることがあります。

「次、どっちに行ってみる?」
「それはちょっとドキドキするけど……一緒なら」

そんな空気感でいい。

必ずしも派手なアトラクションでなくても、
ゆっくり回る観覧車のような時間だって、立派な楽しみです。


贅沢な時間

若い頃のように、勢いや結果だけを求めるセックスではなく、
今は、過程を味わうセックスが心地いい。

女性の身体には、感じ方の違う場所がたくさんあります。

それは「攻略する」ものではなく、
一緒に見つけていくものだと学びました。

言葉を交わし、気持ちを分かち合えるようになると、
セックスはグッと深みを増してきます。

ふたりで楽しむ、静かで、温かな時間になる。
私は、それが一番の贅沢だと思っています。

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