
若い頃から、「できれば同時にイきたいね」と何度も試してきました。
でも正直に言うと、オーガズムのタイミングがぴったり合ったことは、ほとんどありません。
最初は、それを「うまくいっていない証拠」のように感じたこともありました。
同時にイけないのは、どこか足りないのではないか。
そんなふうに思っていた時期もあります。
同時にイくことが、正解だと思っていた
男女が同時にオーガズムを迎える。
それはどこかで「理想の形」として刷り込まれてきた気がします。
でも、年齢を重ね、経験を重ねるうちに、
「本当にそれが必要なのだろうか?」
そう考えるようになりました。
実際、男女のオーガズムのタイミングが完全に一致することは、とても珍しいそうです。
それを目標にしてしまうと、達成できなかったときに、
「今日のセックスは失敗だった」
そんな気持ちになりがちです。
彼女が先にイく、という選択
いろいろ試した結果、私たちがたどり着いた形があります。
それは、彼女が先にイくことを大切にするということ。
私が先にイってしまい、彼女が置き去りになる。
それよりも、彼女が満たされるのをきちんと見届けてから、自分がフィニッシュする。
この形のほうが、ふたりとも心から満足できることに気づいたのです。
彼女が安心した表情になるのを見ていると、
「今日はよかったな」
そう自然に思えるようになりました。
女性の身体には、女性のリズムがある
女性のオーガズムには、段階があります。
ゆっくり気持ちが高まる段階があり、そして絶頂を迎える。
そして余韻を味わいながら静かに落ち着いていきます。
男性のように一瞬で終わるものではありません。
この違いを知ったことで、
「同時じゃなくて当たり前」
そう思えるようになりました。
置き去りにしないという気づかい
男性が先に終わってしまうと、女性はどこか取り残された気持ちになることがあります。
身体だけでなく、心もです。
だから私は、できるだけ彼女のペースを優先するようにしています。
ゆっくり、無理なく、心地よさが続くように。
それだけで、彼女の安心感はまるで違います。
同時にイかないことが、円満の秘訣
同時にイけなくても、私たちは不満を感じていません。
むしろ、今のほうがずっと穏やかで、関係も円満です。
大切なのは、
「一緒にどう終わるか」
「どんな気持ちで余韻を過ごせるか」。
結果よりも、過程。
タイミングよりも、思いやり。
60代になった今、そう思えるようになりました。
自分たちが心地いい形を見つけること。
それが、長く続く関係の秘訣なのだと思います。
同時にイけなくても大丈夫。
満たされていれば、それでいい。
そう思えたとき、セックスはもっとやさしく、あたたかいものになりました。

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