
以前、コメントで
「SMホテルで良いところがありますよ」
というお声をいただいたことがありました。
彼女は自分でも言っています。
「私、Mなの」
でも、続けてこうも言います。
「痛いのは嫌だけどね」
つまり、苦痛ではなく、支配される感覚や、委ねる感覚が好きなのでしょう。
たとえば、両手をタオルで軽く縛って愛撫を受ける。
感じているのに、自由に触れられないもどかしさ。
その不自由さが、かえって感覚を強くするようです。
そして、手をほどいてあげると、その抑えていた思いが一気に解き放たれる。
彼女は私の背中に腕を回し、強く抱きしめてきます。
その瞬間、ただの行為ではなく、信頼の上にある時間なのだと感じます。
ホテルを漂流していた頃
今のホテルに落ち着く前、私たちはいろいろなホテルを試していた時期がありました。
いわば「ホテル探しの旅」のようなものです。
その頃は、少し遊び心もあり、
「今日はどんな部屋だろう」
そんな感覚もありました。
ある日、大きな椅子が置かれ、手足を拘束するための手錠が備え付けられた部屋に入ったことがあります。
いわゆるSM仕様の部屋でした。
私は冗談半分で聞きました。
「やってみる?」
すると彼女は、大きく首を横に振りました。
私は少し興味はありました。
でも、彼女が嫌がることをするつもりはありません。
無理をさせてまでやるものではないと思っています。
結局、その日は普通にお風呂に入り、いつものように過ごしました。
でも、どこか彼女の様子が違っていた気もします。
少しだけ、いつもより乱れていたような。
もしかしたら、見慣れない空間が、無意識に気持ちを刺激していたのかもしれません。
今ならどうだろう
あの頃は、まだお互いのことを深く知る前の時期でした。
あれから何年経ったでしょう。
今は無理にSMホテルを選ぶことはありません。
でも、もし偶然そういう部屋に当たったなら、
その時は、また少しだけ試してみるのもいいかもしれません。
もちろん、彼女が望む範囲で。
結局いちばん大切なのは、
何をするかではなく、
誰と過ごすか。
そして、
どれだけ相手を思いやれるか。
そう思っています。

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