朝の来訪者

再会した明日香から、宿泊地の奈良へ電車で移動します。

電車の中では、お互いに自然な会話で、二度目のデートとは思えませんでした。

明日香での面白かったこと、明日の予定、お互いの暮らしぶりなど思ったことが口から出てきます。

恵は関西弁なまりの標準語。時々、ラテン系のノリが混じります。

奈良駅に到着

いよいよ奈良駅に到着しました。

運よく、JR近くのホテルに部屋を取れました。

おしゃれなホテルでしたが、部屋は別々です。

私はコンビニでビールを買いました。

彼女とは同じフロアーです。

「じゃあ、また明日」お互いに別々の部屋へ入ります。

私は疲れのあまり、ビールを飲み干し、そのまま寝入ってしまいました。

翌朝

ル、ル、ルルル…。
恵から電話がありました。

眠い目をこすりながら電話に出ると恵の声です。
「これから奈良公園に散歩に行かない?」

朝の空気は気持ちが良い。

駅から公園までは距離があります。

店の立ち並ぶ道を歩いていくと猿沢の池が見えて、「奈良に来たんだ」という実感がわきます。

歩いていくうちに、私がふと言います。
「俺、第三者から変な目で見られるのなら、そんなことにはなりたくないんだ」

恵は何も話しません。

そうしているうちに春日大社が見えて来てきました。

そこからUターンして来た道を引き返します。

「朝の散歩は気持ちがいいねぇ」。

一旦引き返して朝食をとって、東大寺を散策しようかと話し合いました。

朝の来訪者

朝食後。

荷物をまとめていると、恵から電話
「そっちの部屋に行っていい?」

「いいけど…」
私は何だろうと不思議に思いました。

ドアを叩く音がしたたので私はドアをそっと開けました。

「準備できた? 入ってもいい?」

そこには既に荷物をまとめた恵が立っていました。

恵は入ってきて、ベッドに腰をかけました。

私が隣に座ると、恵が目を閉じます。

私は思わず、恵に軽くキスをしました。

軽いキスからディープキスへ。

お互いにベッドに横たわっていきました。

そんなつもりはなくて来た旅行です。

でも、いったん火がついてしまうと止めようがありません。

恵の柔らかなくちびる、吐息。

そして、胸にあたる恵のふくらみ。

上着を脱がせ、下着をずらして恵の胸を愛撫すると、恵から声が漏れます。

その声を聞きながら、乳首を舐めます。

ますます固くなる恵の乳首。

私も息が荒くなり、押さえられない気持ちが沸き上がりつつありました。

…ふと我にかえりました。

「いけない」私の心にブレーキがかかります。

「恵、今日はここまでにしよう」

恵は「なんで?」という顔をして私を見上げます。

「そんなつもりもないから、避妊具を準備してないや」
ちょっと茶化した口調で言い訳をしました。

「わかった」
恵は納得したようなしないような妙な顔つきで答えました。

恵は、昨夜から結ばれることを考えており、すっぽかされた気持ちだったそうです。

恵は普段、石橋を叩いて渡る性格ですが、一度決断すると行動は早いです。

ふたりだけでの旅行を決めた時から、すでに恋人関係になることを決めていたのかもしれません。

その後、荷物をまとめてふたりしてチェックアウト。

東大寺へ向かいます。

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