
知り合いから聞いた「パパ活女子」の話です。
登場するのは、ふたり。
ひとり目
年齢は25歳。アパレル関係の女性。
最初は、彼女のほうからアプローチがあったそうです。
「こんにちは。
顔合わせ1、大人3でどうですか?
最初からホテルは無理なので、お茶しませんか?」
こんな内容だったと言います。
「顔合わせ1」とは、相手がどんな人かを確かめるために喫茶店で会うこと。
金銭1万円+コーヒー代。
「大人3」は、セックスの見返りとして3万円+ラブホテル代、という意味だそうです。
サイトでは多くの女性が写真を載せていますが、
無料の修正アプリがあるため、ほとんどが加工されているとのこと。
この女性も写真を載せていました。
ただ、写真から受ける印象は「歳相応でセーフ」という感じだったそうです。
ただし「顔合わせ1」は、彼の基準である0.5より高い。
そこで彼は返信しました。
男
「顔合わせ0.5ではどうですか?」
女
「分かりました」
時間と場所を決めた翌日、彼女から連絡が来ます。
女
「食事ですか?お茶ですか?」
男
「時間的に、お茶ですね」
女
「もう少し早めに会って、食事しませんか?」
男
「お茶でも食事でも、顔合わせは0.5です」
女
「分かりました」
当日会ってみると、ごく普通の女の子。
写真は少し若く見えるよう加工されていましたが、本人だと分かる程度だったそうです。
話してみると、しっかりした印象で、とても売春をするような子には見えなかったと言います。
私はこの話を「うん、うん」と聞いていました。
彼は言いました。
「途中で“お茶→食事”に変えられないか聞いてきただろ。
あれは、0.5を1に上げられないかって意味なんだよ。分かる?」
なるほど、そんな意味があったのか。
私は感心してしまいました。
ふたり目
年齢は21歳。女子大生。
今度は彼のほうからアプローチしたそうです。
サイトに写真はありませんでしたが、
メッセージのやり取りに矛盾がなかったため、会ってみることにしたとのこと。
会ってみると、普通の大学生。
ただ、身につけている服や持ち物が、大学生にしては明らかに高価だったそうです。
世間話をしているうちに、彼女がこんな話を始めました。
女
「今まで“大人4”でいいって言う人がいたんですよ。
その人とお寿司屋さんに入ったんですけど、味噌汁が飛び散って、
私の服とバッグがびしょ濡れになっちゃって」
男
「ありゃあ」
女
「バッグは8万円したので、ショックで…。
その日は味噌汁くさいまま帰ったんですよ」
男
「そりゃ大変だったね」
女
「あとで買いに行ってくれる約束だったんですけど、
急に連絡が取れなくなって…。
それでバッグ代を取り戻したくて、この活動を続けているんです」
男
「俺はバッグは買ってあげないよ」
女
「アハハ」
そんな雰囲気だったそうです。
フランクな空気になったところで、彼は聞いてみました。
男
「なんで60過ぎの男に返信したの?
俺が大学生なら、親より年上なんて目に入らないけどね」
女
「サイトでは女性が圧倒的に多いんです。
年齢層を広げないと稼げないんですよ」
男
「この活動で稼ぐんだ」
女
「私、アルバイトもしてますよ」
男
「バイトも?
単価が全然違うでしょう。
今日も時給5千円みたいなものだよね」
女
「そうなんですよ。
アルバイトの時間は減ってます」
そうこうしているうちに、約束の1時間が過ぎました。
すると彼女が言います。
女
「これからどうするんですか?」
男
「家に帰るよ」
女
「食事でもどうですか?」
男
「お金がかかるよね。
現金持ってないし」
女
「食事は1です。
銀行に行けばおろせますよ」
男
「……帰るよ」
そんな顛末だったそうです。
そして帰るとき。
男
「あそこのビルのテラス、いい景色なんだ。寄ってみる?」
女
「ああ、大きいビルですね。
0.5なら行ってもいいですよ」
彼曰く
先日、彼に会ったときに聞いたのは、こんな話でした。
彼女たちの生き方もさまざま。
彼の楽しみ方も、またさまざま。
私は最初、彼女たちの守銭奴ぶりにうんざりしました。
しかし、中には20代で一般の生涯収入を稼ぐ人もいるとか。
一概に否定することもできません。
作家の中村うさぎ氏も、自分の価値を数値化したくて風俗で働いたことがあるそうです。
最後に、彼の言葉で締めくくります。
「自分にはない若さを、お金で独占できる。
それって楽しいじゃないか。
それに、俺たちの年代を相手にする活動は
“ジジ活”って言うらしい。
金を巻き上げられるんじゃなくて、
分かっていて楽しむんだよ。
お前もやってみれば?」

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