
ある日、ベッドで横になりながら、彼女が突然こう言いました。
「ねえ、男性と女性って……呼び方の温度差すごくない?」
何の話かと思ったら、どうやら“あそこ”の呼び名のことらしい。
「男のほうはさ、なんかこう……マスコットキャラみたいに軽いのよ。
でも女側のは……いきなりラスボス感が出てこない?」
彼女の例えが妙にツボに入り、ふたりでしばらく笑い転げました。
でも、言われてみれば本当にその通り。
男のほうは、マスコットキャラクター。
女性のほうは、ラスボス。
呼び名ひとつで、こんなに雰囲気が変わるものなのかと、妙に納得してしまいました。
男性側の“あそこ”は、なぜかゆるキャラ
男性のほうは、どういうわけか昔から小動物扱いです。
「ちん〇」
・どこか丸い
・語感が軽い
・ちょっとぶさいくでも憎めない
いわゆる「ゆるキャラ枠」。
名前を呼ばれても、怒るどころか「はいはい、ぼくですよ〜」と手を振りそうな雰囲気です。
これだけ軽いのは、やはり外側にある“気軽さ”のせいでしょうか。
私も小さい頃、引っ張って遊んでいて母に怒られたものでした。
“すぐそこにいる感”が、余計に親しみやすくしているのです。
女性側の“あそこ”は、いきなり重厚
ところが女性側になると、途端に空気が変わります。
「まん〇」
・やたら神秘的
・隠された領域感が強い
・呼んだら何かが始まりそう
こちらはインディージョーンズの隠された財宝のように重厚さがあります。
同じ身体の一部なのに、どうしてここまで扱いが違うのか。
おそらく昔から“特別視”されてきた歴史が関係しているのでしょう。
生命の入口であり、柔らかさや暗がりを内包する場所。
そのせいか、どんなニックネームをつけても、どこか“こっそり感”が漂ってしまいます。
呼び名の軽さと重さ
軽やかさと、奥深さ。
外にあるものと、内に秘めるもの。
結局のところ、“あそこ”の呼び名の軽さや重さは、
身体そのもののつくりや文化の積み重ねが作った温度差なのだと思います。
でもその違いがあるからこそ、
ふたりで笑ったり、照れたり、時には距離が縮まったりもする。
呼び名ひとつで盛り上がれるのって、案外すてきなことなのかもしれません。

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