
新幹線から降りて目が合うと、恵は微笑んでくれました。
「はじめまして…かな?」と私。
握手の手を差し出す私に、恵は「ウフフ(笑)」。
初めて会った気がしません。
ふと、恵が一言。
「はじめて…ではないかなぁ(笑)」
関西弁なまりの標準語。新鮮過ぎました。
南港
デートプランはまったく相談していませんでした。
でも恵は友だちと相談していて、友だちは後から来るようです。
「これから南港で友だちと合流するけど、一緒で良い?」
恵と一緒に電車で南港へ向かいます。
南港で友だちと合流。
後から聞いた話ですけど、
ネットで会う人は初めてで心配だから、友だちに同席してもらったみたいです。
3人で昼食を食べて、カラオケへ。
記念の写真を撮ったけど、私と恵の写真は妙にピッタリ寄り添っていました。
後で聞いた話ですが、恵は友だちに「妙にふたり、くっついてるやん」と冷やかされたそうです。
カラオケで楽しんだ後、友だちは「じゃあ、後はおふたりで…」と言い残して立ち去ってしまいました。
友だちが来たのも想定外ですが、途中で帰ってしまうのも想定外でした。
あっけない帰京
「どうしようか」
迷った私ですが、緊張のあまり疲れてしまって、東京に帰ることにしました。
後日談ですが、彼女は飲みに行くことも考えていたようです。
私が「帰る」と言ったとき、「えっ?」と思ったようです。
ハラハラドキドキのご対面でしたが、お互いに好印象の出会いでした。
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