
今年(2025年)も、残すところわずかとなりました。
皆さんにとって、どんな一年だったでしょうか。
ふたりで夜空を見上げる
私にとって、いちばん心に残っている出来事は、彼女と旅行に行けたことです。
付き合って、もう16年になります。
それなのに、ふたりで夜空を見上げたのも、朝食を一緒にとったのも、今年が初めてでした。
考えてみれば、それも自然なことだったのかもしれません。
つき合い始めた頃は、お互いに子どももまだ巣立っておらず、家を一泊空けるなど思いもよらないことでした。
時間も、環境も、気持ちも、今とはまったく違っていたのです。
それが今では、私と彼女の都合さえ合えば、一泊の旅行に出かけることができるようになりました。
今年は、横浜、青森、そして銀座。
行き先はそれぞれ違っても、どの旅にも、忘れがたい時間がありました。
日中は街を歩き、景色を眺め、何気ない会話を交わしながら観光をする。
そして夕方になれば、一緒に食事をとる。
これまでのデートといえば、平日の午後にホテルで会うのがほとんどでした。
メールで近況を伝え合い、
デートでは他愛のない会話をして、
お風呂に入り、愛を確かめて、駅まで歩いてお互いに帰路につく。
それはそれで大切な時間でしたが、どこか慌ただしく、少し味気なさを感じていたのも事実です。
隣に彼女が
旅先では、時間の流れがまるで違いました。
夕食のあと、シャワーを浴び、夜の静けさの中で愛を確かめる。
夜にするセックスは、これもまた初めての経験でした。
そして、そのまま一緒に眠る。
目を閉じれば、すぐそばに彼女の気配があり、
朝になれば、隣で静かに眠る彼女の姿がある。
この「当たり前のようで、当たり前ではなかった幸せ」。
それを、ようやく実感できた一年だったように思います。
こんな楽しみが待っているとは、16年前には想像もしていませんでした。
来年も、またいい年でありますように。
そして、ささやかでも、心が満たされる時間を、彼女と重ねていけたら――
そう願いながら、今年を振り返っています。

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